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CAVI/ABI検査(血管年齢検査)

この記事でわかること

  • CAVI/ABI検査とはどんな検査か

  • CAVI(血管の硬さ)とABI(血管の詰まり)で何がわかるのか

  • CAVI値・ABI値の見方と注意すべきポイント

  • 動脈硬化や末梢動脈疾患(PAD)との関係

  • どんな症状・リスクがある人に検査がおすすめか

  • 当院で行うCAVI/ABI検査の流れと所要時間

  • MRI(脳ドック)と組み合わせるメリット

  • 検査後に異常が見つかった場合の対応

  • 検査頻度・費用に関するよくある質問

CAVI/ABI検査とは

血管の状態を、やさしく調べる検査です

CAVI/ABI検査は、血管の健康状態を数値化できる検査です。 痛みはなく、ベッドに横になって約10分で終わります。

この検査では、2つの大切な指標を同時に測定します:

  • CAVI(キャビィ):血管の「硬さ」を調べます
  • ABI(エービーアイ):血管の「詰まり具合」を調べます

どちらも大切な検査で、組み合わせることで血管の状態を総合的に理解できます。

CAVI/ABI検査で何がわかるのか?

CAVI/ABI検査では、症状が出る前の段階で血管の状態を確認できます。 早めに気づくことができれば、生活習慣を見直したり、必要に応じて治療を始めたりすることで、将来のリスクを減らすことができます。

CAVI/ABI検査でわかること

検査項目 わかること こんな方に特におすすめ
CAVI 血管の硬さ(しなやかさの低下) 高血圧、糖尿病、脂質異常症の方、喫煙されている方
ABI 血管の詰まり(血流の悪化) 足のしびれ・冷えがある方、歩くと足が痛む方

CAVIでわかる「血管の硬さ」

血管はもともと、ゴムホースのように柔らかく、しなやかです。 心臓が血液を送り出すたびに、血管は広がったり縮んだりして、体全体に血液を届けています。 しかし、加齢や生活習慣の影響で、血管は徐々に硬くなっていきます。 これは誰にでも起こる自然な変化ですが、進行が早すぎると注意が必要です。

血管が硬くなるとどうなるのか?

  • 心臓に負担がかかります:硬い血管に血液を送り出すため、心臓が余計に力を使います(高血圧の原因にもなります)
  • 血管が傷つきやすくなります:柔軟性を失った血管は、圧力に耐えられず破れやすくなります(脳出血のリスク)
  • 血管の内側にコレステロールが溜まりやすくなります:これがさらに血管を狭くしていきます

CAVI値の見方

CAVI値 判定 意味
8.0未満 正常範囲 血管年齢は実年齢相当です。今の生活習慣を続けましょう
8.0~8.9 境界域 やや硬くなっています。今から予防を始めれば十分間に合います
9.0以上 要注意 動脈硬化が進んでいます。医師と相談して対策を始めましょう

※ CAVIの基準値は、患者さまごとの背景(高血圧、糖尿病、年齢など)によって若干異なる場合があります。医師が総合的に判断いたします。

目安として

CAVI値が高い方は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなる傾向があることが研究で示されています。 ただし、CAVIだけでなく、年齢や血圧、生活習慣など総合的に判断することが大切です。

ABIでわかる「血管の詰まり」

足の血圧から、全身の血管の状態が見えてきます

ABIは「足首の血圧」÷「腕の血圧」で計算する、シンプルな指標です。 通常、足の血圧は腕と同じか、少し高めです。 しかし、足に向かう血管が詰まっていると、足への血流が悪くなり、足の血圧が下がります。

「足の血管が詰まっているだけなら、そんなに心配しなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。 しかし実は、足の血管が詰まっている人は、脳や心臓の血管も詰まっている可能性が高いことがわかっています。 これを医学的には「多血管病」といいます。 だからこそ、ABIで足の血管をチェックすることが、全身の血管の健康を守ることにつながるのです。

ABI値の見方

ABI値 判定 意味
0.91~1.39 正常範囲 血管の詰まりは見られません。良い状態です
0.90以下 要注意 血管が詰まっている可能性があります(末梢動脈疾患:PAD)
1.40以上 要注意 血管が石灰化している可能性があります

ABIが低い(0.90以下)場合

末梢動脈疾患(PAD)」という状態が疑われます。 足に向かう血管が細くなったり、詰まったりしています。

  • 歩いているとふくらはぎが痛くなるが、少し休むと治る
  • 足が冷たい、しびれる感じがする
  • 足の傷がなかなか治らない

これらの症状がある方は、ぜひ一度検査を受けてみてください。 早期に発見できれば、お薬や運動療法で改善できることがあります。

ABIが高い(1.40以上)場合

血管の壁にカルシウムが沈着して、硬くなっている状態です(石灰化といいます)。 特に、糖尿病の治療中の方や、透析を受けている方に見られることがあります。 この場合も、医師と相談しながら適切な対策をとることが大切です。

当院のCAVI/ABI検査について

痛みなし、約10分で終わる検査です

検査の流れ

  1. ベッドに仰向けに寝ていただきます
  2. 両腕と両足首に血圧計のカフを巻きます
    普段の血圧測定と同じ感覚で、少し締め付けられる感じがします。
  3. 胸に心音図マイクを装着します
    心臓の音を記録するための小さなマイクです。
  4. 測定開始(約3分)
    自動で測定が始まります。その間、できるだけ動かず、リラックスしてお待ちください。
  5. 測定終了・結果説明

こんな方におすすめ

  • 40歳以上で、以下に当てはまる方
    • 高血圧、糖尿病、脂質異常症と言われている
    • タバコを吸っている、または以前吸っていた
    • ご家族に脳梗塞や心筋梗塞の既往がある
    • 足のしびれ・冷え・歩行時の痛みがある
  • 脳ドックを受ける方(MRIとセットで受けると、より詳しくわかります)

CAVI/ABI検査とMRI検査の組み合わせ

血管の「中身」と「状態」を両方チェックできます

MRI検査でわかること:

  • 脳梗塞の跡(自覚症状がない隠れ脳梗塞も見つかります)
  • 脳の血管の状態(動脈瘤や狭窄など)
  • 白質病変(慢性的な血流不足で起こる脳の変化)

CAVI/ABI検査でわかること:

  • 血管の硬さ・詰まり具合
  • 将来の脳梗塞・心筋梗塞のリスク

この2つを組み合わせることで、「今の脳の状態」と「将来のリスク」の両方を把握できます。

MRIで「今は異常ありません」と言われても、CAVI値が高ければ「将来リスクが高い状態です」とわかります。 早めに対策を始めることで、脳梗塞を未然に防ぐことができます。

よくあるご質問

この検査は誰が受けた方がいいですか?

特に症状がある方や、リスク因子(高血圧、糖尿病、喫煙など)をお持ちの方におすすめしています。 健康な方でも受けていただけますが、医師が必要性を判断した上で検査を行います。 ご自身に検査が必要かどうか迷われる場合は、まず医師にご相談ください。

検査結果はいつわかりますか?

検査が終わったら、基本的に当日中に医師から結果をご説明いたします。

もし異常が見つかったら、どうすればいいですか?

多くの場合、生活習慣の見直しから始めます:

  • 禁煙(タバコは血管を傷つけます)
  • 減塩(1日6g未満を目指しましょう)
  • 週3回、30分程度のウォーキング(無理のない範囲で)
  • バランスの良い食事

必要に応じて、お薬での治療もご提案いたします。

1年に何回くらい受ければいいですか?

基本的には、年に1回の受診をおすすめしています。 ただし、すでに動脈硬化が進んでいる方や、治療中の方は、医師の判断で年2回受けていただくこともあります。

費用はどれくらいですか?

保険適用で3割負担の場合、約300~400円です。

※ 診察料や他の検査費用は別途かかります
※ 初診・再診により金額は変動します

詳しい料金については、受付でお気軽にお尋ねください。

まとめ|検査を受ける前に知っておきたいこと

✅ CAVI/ABI検査は約10分、痛みなしで終わります
✅ 血管の「硬さ」と「詰まり」を数値で確認できます
✅ 脳梗塞・心筋梗塞の将来リスクを早期に予測できます
✅ MRIと一緒に受けることで、より正確な評価が可能です
✅ 異常が見つかっても、早期なら対策できます
✅ 当日中に結果がわかり、医師から丁寧に説明します

CAVI/ABI検査で早めにリスクを知ることができれば、生活習慣の改善や治療で、進行を遅らせることができます。 検査について、わからないことや不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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最終更新日:2026年01月07日
文責:ねりま脳神経外科 院長 井上剛
参考:日本動脈硬化学会、日本循環器学会、カナダ循環器学会、米国心臓協会

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