顔面麻痺
顔面神経麻痺について
顔面神経麻痺は、顔の筋肉を動かす「顔面神経」に麻痺が生じる病気です。
主に次のような症状が現れます。
•顔がまがってきた
•眼が閉じにくい、口が動きづらい
•水や食べ物が口からこぼれる
•表情が作りにくい
また、めまい、難聴、味覚障害、涙・唾液の分泌量の減少、といった症状が見られることがあります。
原因と種類
顔面神経麻痺は、原因によって以下の2つに分類されます。
1. 中枢性顔面神経麻痺
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍など脳内に原因があり起こる症状です。
多くは言葉がしゃべれない、手足の麻痺やしびれ、頭痛、意識障害などを伴います。緊急性が高いため、早急な受診が必要です。
2. 末梢性顔面神経麻痺
顔面神経がウイルス感染や圧迫されてたり、傷ついたりして起こります。
以下の病気が代表的です。
•ベル麻痺:単純ヘルペスウイルスが原因。顔面神経麻痺の約60%以上を占めます。
(ベル麻痺についてより詳しく知りたい方はこちら)
•ハント症候群:帯状疱疹ウイルスが原因。耳の痛みや突然顔が動かしづらくなる症状が多く出ます。
治療方法
治療は早く開始するほど治りが良いといわれています。特に重症の場合は、発症から3日までに治療を開始することが大切です。
•薬物治療:ステロイド薬や抗ウイルス薬を中心に治療します。
•補助療法:眼の乾燥を防ぐ点眼薬や、顔のマッサージなどが効果的です。
•重症例:入院治療や手術が必要になる場合もあります。
当院では問診・診察ののち必要なMRI/CT、血液検査などを行います。MRI/CT検査は当日検査、当日結果説明まで行いますので、その上で治療方針を早期に決定していくことが可能です。
顔の違和感や麻痺を感じたら、早めにご相談ください。
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