放射線技師ってどんな仕事?
レントゲンやCTがある施設にいる放射線技師。皆さんはこの放射線技師がどんな仕事をしているかご存じですか?
放射線技師は、正確な診断をサポートするための画像を提供するために様々な機械を用いて撮影することが主な業務です。今回はそんな放射線技師の一日を紹介していきたいと思います。
出勤→始業点検
放射線技師の一日は始業点検から始まります。これは、使用する機器が正常に動作しているかを確認するための重要なステップです。
MRI、CT、レントゲンなどの機器は正確な診断を行うためには常に最良の状態である必要があります。
「機械が正しく動いているか」、「画像がきれいに写るか」、「安全ブザーは正しく作動するか」などを一つ一つ丁寧にチェックします。
この段階で不具合が見つかれば、すぐに対応やメーカーへの連絡を行い、患者様の検査に支障が出ないようにします。検査機器は精密でデリケートであるため、日々の点検は欠かせません。
また、検査室の清掃も行い、清潔で安心して患者様が検査を受けられるように努めています。感染対策の観点からも、この清掃作業は重要な業務の一つです。
朝礼・一日の流れを確認
点検が終わるとスタッフ一同が集まり朝礼を行います。各部署の報告やその日の予約状況を確認して一日の大まかな流れを把握します。
朝礼では、その日の検査予約数や特別な配慮が必要な患者様の情報なども共有されます。この情報共有により、一日を通してスムーズな検査運営が可能になります。
午前診療開始
診療時間が始まり、放射線技師もいよいよ検査業務に入ります。当院で放射線技師が担当する検査は主にMRI、CT、レントゲンの3つです。どの検査も基本的には以下のような流れになっています。
① 医師からオーダーが入る
医師が患者様の症状・状態を詳しく診察し、適した画像検査を選択します。電子カルテシステムを通じて検査オーダーが検査室に届きます。
② オーダー確認
技師はオーダーが入ると検査目的、検査部位、何で撮影するか(MRI?CT?レントゲン?)を確認します。患者様の症状に応じて最適な撮影条件を検討し、必要があれば医師に詳細を確認することもあります。
③ 患者様呼び込み
確認が終わると患者様を検査室へ案内します。この時、患者様への丁寧な説明が非常に重要になります。検査の内容や所要時間、検査中の注意事項などを分かりやすく説明します。
- 頭部MRI:10〜15分
- 頭部CT:約3分
- レントゲン:数分
特にMRI検査では、大きな音が鳴ることや狭い空間での検査になることを事前にお伝えし、不安を軽減するよう努めています。同意書が必要な場合は記入してもらい、本人確認をして、検査開始です。また、金属類の除去や検査着への着替えなど、安全で正確な検査のための準備を患者様と一緒に進めます。
④ 撮影実施
患者様の準備が整ったら、撮影を開始します。放射線技師は患者様の体位を正確に設定し、撮影条件を細かく調整します。検査中は患者様の様子を常に観察し、必要に応じて声かけを行います。
⑤ 画像確認
撮影が終わると必ず画像チェックを行います。撮影された画像を最初に見るのは医師ではなく放射線技師であり、非常に重要かつ責任感のある役割を担っています。
オーダーされた部位が正しく撮影されているか、画像に異常はないか、緊急を要する所見は無いかなどを確認します。画像に問題があった場合は、患者様にご協力をお願いして追加撮影を行うこともあります。確認が終わると患者様の案内をし、画像を送信して検査終了です。
昼休憩
午前中の診療が終わるとお昼休憩です。食事をとり、しっかり休憩して午後の業務に備えます。
午後診療
午後の検査も基本的には午前と同じように進みます。効率よく検査を進めながらも、一人ひとりの患者様に丁寧な対応を心がけています。
終業点検
一日の検査が終わると終業点検を行います。装置に異常はないか確認した後、安全に装置をシャットダウンします。清掃を行い、翌日の業務に備えます。
終業点検では、一日の検査データが適切に保存されているかも確認し、大切な医療情報が安全に管理されていることを確認します。また、翌日使用する物品の補充や整理整頓も行い、翌朝からスムーズに業務を開始できるよう準備を整えます。
やりがい
患者様との関わりから得られるやりがい
画像検査は、患者様にとって決して気楽なものではありません。初めてのMRIやCT、レントゲン検査に不安を抱えたまま来院される方もいらっしゃいます。
そんな時、私たちがまず大切にしていることが「説明」と「コミュニケーション」です。どのような検査なのか、どれくらい時間がかかるのか。そうした疑問や不安に寄り添い、一つ一つ丁寧にお答えすることで安心して検査に臨んでいただけるよう心がけています。
時には検査室を事前に見学していただいたり、実際の機械の音を聞いていただいたりして、不安の軽減に努めることもあります。
検査の後、「安心して受けられた」、「緊張したけどリラックスして受けられた」などというお言葉をいただいたときは放射線技師にとって何よりのやりがいです。
医療チームの一員としてのやりがい
また、私たちのもう一つの使命は「質の高い画像を提供すること」です。医師が正確な診断を下すためには的確な撮影が不可欠です。
目的部位や患者様の症状に合わせて撮影条件を調整し、最適な画像を得るためには当然知識や技術が求められます。
ただスイッチを押すだけではなく、撮影前の準備、患者様の体位の工夫、撮影中の声掛け、撮影した画像の確認などすべての工程を適切に行うことで「診断に役立つ画像」を提供できるのです。
自分が撮影した画像によって病気が早期に発見されたり、適切な治療方針が決定されたりすることで、患者様の健康回復に直接貢献できることは、放射線技師として大きな誇りを感じる瞬間でもあります。
まとめ
放射線技師は検査以外ではなかなか接する機会の少ない職種かもしれませんが、検査を受けられるすべての患者様にとって、安心と正確な診断を支える大切な存在です。
高度な機器を扱う専門性と、人と丁寧に向き合うコミュニケーションの両方が求められる仕事です。朝の始業点検から夜の終業点検まで、一日を通して患者様の安全と医療の質の向上のために様々な業務に取り組んでいます。
私たちはこれからも、画像診断のプロフェッショナルとして確かな技術と知識、そして責任感をもって医療に貢献してまいります。当院で画像検査を受ける際には、何か不安なことがあれば気軽にお声かけください。私たちは常に患者様の立場に立ち、安心して検査を受けていただけるよう努力し続けています。
放射線技師.Y
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