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CT検査とは

この記事でわかること

・CT検査の基本知識と検査の流れ
・放射線被ばくの実際のリスクと安全性
・小児・乳幼児への配慮と低線量設定
・検査前の準備と注意事項
・当日の検査結果説明について

CT検査とは

こんな症状があれば、頭部CT検査を検討してください

頭部CT検査は、以下のような症状や状況で医師が必要と判断した場合に実施します。「こんなことで受診してもいいのか」と迷わず、まずはご相談ください。

緊急性が高い症状(なるべく早い受診をお勧めします)
  • 頭を強くぶつけた・転倒した(転落、交通事故、スポーツ中の衝突など)
  • 突然の激しい頭痛(「今まで経験したことのない頭痛」は特に注意)
  • 頭をぶつけて意識を失った・ぼんやりしている時間があった
  • MRI検査が受けられない(ペースメーカー使用など)が、画像で頭の状態を確認したい

💡 受診の判断に迷ったときは:気になる症状があれば、まず脳神経外科を受診してください。
医師が診察の上、CT検査が必要かどうかを判断します。

CT検査の仕組み

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を使って体の断面を撮影する検査です。大きな筒状の装置に入り、体の周りからX線を照射することで、体の内部を輪切りにした画像を作成します。

当院では頭部外傷後の脳出血・骨折の精査や、MRI検査をできない患者様の脳梗塞・脳腫瘍などの精査のためにCT検査を実施しています。造影検査は実施しておりません。

急性期の脳神経疾患の診断に最適な検査として広く活用されています。

頭部MRIと頭部CTの違い

項目 CT検査 MRI検査
検査時間 約5分 10〜15分
音の大きさ 静か 工事現場のような大音量
得意な診断 出血・骨折 脳梗塞・脳腫瘍・動脈瘤の詳細
閉所感 少ない やや強い
ペースメーカー 部位により可能 NG

当院のCT装置について

当院ではCanon製「Lightning Aquilion」という16列のマルチスライスCT装置を導入しています。

5つの特長

  1. 短時間撮影:入室から退室まで約3〜5分で検査完了
  2. 被ばく線量の最適化:患者様の体格に合わせて自動調整
  3. 小児専用低線量設定:乳幼児・小児の安全性を最優先
  4. 高画質:微細な病変も見逃しません
  5. 結果説明:脳神経外科医が撮影した画像についてご説明します(頭部CT)

(実際の装置)

頭部CT検査でわかること

頭部CT検査は、特に「急性期(症状が出た直後)」の脳の状態把握に優れた検査です。以下のような病変の有無を短時間で確認できます。

病態 CTが得意な理由
脳出血(くも膜下出血・脳内出血) 出血した血液が白く写るため、発症直後でも検出しやすい
頭蓋骨骨折 骨の状態をMRIより鮮明に描出できる
急性期脳梗塞 出血性か虚血性かの鑑別に有用
脳腫瘍・水頭症など 大まかな位置・大きさの確認が可能(詳細はMRIで精査)

※ 詳細な精査(微細な脳梗塞・動脈瘤・腫瘍の性状など)にはMRI検査が適しています。
CT検査とMRI検査はそれぞれ得意・不得意があり、症状や目的に応じて医師が最適な検査を選択します。

検査の流れ【初めての方へ】

  1. 撮影台に横になる:仰向けで寝た状態で撮影します
  2. 装置の中を移動:自動で少しずつ動きます(痛みはありません)
  3. 機械の音声指示に従う:「息を止めてください」「動かないでください」など
  4. 撮影終了

緊急性が高い所見がある場合は、即座に対応いたします。

頭部CTの場合:当日に結果説明

頭部CT検査の結果は、同日に脳神経外科医がご説明します。撮影後に診察室へご案内し、画像を見ながらわかりやすくご説明いたします。緊急性が高い所見(出血・骨折など)が確認された場合は、速やかに対応します。

頭部以外の部位の場合

頭部以外のCT検査については、専門の読影医に依頼するため当日の結果説明はできません。後日、担当医からご説明します。

「異常なし」だった場合

CT検査で異常が見つからなかった場合も、症状が続くようであればMRI検査や他の精密検査を提案することがあります。CT検査で異常がないことは、「すべての脳の病気がない」ことを意味するわけではありません。気になる症状が続く場合は、遠慮なく担当医にご相談ください。

注意事項

妊娠中の方、妊娠の可能性のある方は検査ができません。

〇 ペースメーカーを使用している方の胸部CT検査は事前にお問い合わせください。当院では検査を実施できない可能性があります。事前に医師または放射線技師にお申し出ください。

〇 検査前に撮影範囲の金属類は取り外していただきます。

放射線被ばくについて

当院では、日本における診断参考レベル(DRL2020)に基づいて検査を実施しています。

実際の被ばく量を比較

検査・状況 被ばく線量
頭部CT検査(当院) 2.0〜5.5 mSv
頭部レントゲン検査(当院) 0.1 mSv
食べ物 0.99 mSv/1年間
東京〜NY 飛行機往復 0.11〜0.16 mSv
年間自然放射線(日本平均) 2.1 mSv

放射線の人体への影響:科学的に整理すると

放射線の人体への影響については、国際放射線防護委員会(ICRP)国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)が長年にわたり研究・評価を続けています。現時点での科学的な見解のポイントは以下のとおりです。

  • 100mSv未満では、がんリスクの増加は統計的に証明されていない(ICRP・WHO共通の見解)
  • 頭部CT1回あたりの被ばく量(2〜5.5mSv)は、この基準を大きく下回る
  • 細胞が放射線で傷ついても、自己修復機能により大部分は回復する
  • ただし、放射線感受性が高い乳幼児・小児・妊婦への配慮は特に重要

参考:国際放射線防護委員会(ICRP)公式サイト厚生労働省:診療放射線に関する取り組み

被ばくについてよくある疑問

少量の放射線について:少量の放射線では、細胞の遺伝子が傷ついてもすぐに修復されるため、健康への影響はほとんどありません。

大量の基準について:大量の基準とされる被ばく線量は100ミリシーベルト(mSv)以上です。当院で行う頭部CT検査の被ばく線量は2.0〜5.5mSv程度と、この基準を大きく下回っています。

日常生活での被ばく:私たちは日常生活の中でも1年間で平均約2.1mSvの放射線を自然に浴びています。宇宙や大地、食べ物からの被ばくです。

がんのリスクについて:放射線が原因でがんになるリスクは、100mSv被ばくした成人の場合で1.08倍です。これは、たばこ(1.6倍)や肥満(1.22倍)、食事習慣(1.15倍)が引き起こすリスクよりも低い値です。100mSvよりも低いCTやレントゲンの放射線量では、リスクの計算ができないとされています。

当院の安全管理体制

  1. 検査の正当性の確認:医師が診療上の必要性を判断した上で検査を行います
  2. 線量の最適化:患者様の体格や撮影部位に応じてX線量を自動調整し、診断に必要な最小限の線量で撮影します
  3. 個人線量管理:すべての検査について被ばく線量を記録・管理しております

小児・乳幼児の検査【保護者の方へ】

乳幼児・小児の放射線検査についての当院の取り組み

脳は神経の集まりであるため、放射線の影響が最も低いと考えられています。

しかし、放射線の影響が大きい乳幼児・小児ではリスクをできる限り低く抑えることが重要です。

当院の取り組み
  1. 低線量設定の実施:乳幼児や小児に特化した低線量設定を使用し、放射線の影響を最小限に抑える取り組みを行っています
  2. 防護対策の実施:精巣や卵巣といった影響を受けやすい部位は、プロテクターで保護します

💡 お子さまの安全を第一に考え、必要最小限の被ばくで画像を撮影します。

小児CT検査が必要な主な症状

  • 頭を強く打った(転落、交通事故など)
  • 長時間のMRI検査が実施できず、医師が画像検査を必要とした場合

よくあるご質問【Q&A】

CT検査の放射線は安全ですか?

医学的に必要な検査であれば、診断による利益がリスクを上回ると考えられます。放射線が心配な場合は、担当医師とよく相談し、納得した上で検査を受けてください。

1年間に何回までCT検査を受けられますか?

医学的に正当化されていれば、回数制限はありません。ただし、医師が必要性を判断した上で検査を実施します。

ペースメーカーを埋め込んでいますが大丈夫ですか?

撮影部位によっては誤作動を起こす恐れがあります。頭部CTなど、ペースメーカーから離れた部位の検査は問題ないことが多いですが、検査前に必ず医師または技師にお申し出ください。

検査前に食事制限は必要ですか?

頭部CTであれば食事制限は不要です。検査後も特に制限はありません。

CT検査の費用はどれくらいですか?

3割負担で7,000〜8,000円程度です。
※ 診察料・血液検査費用は別途かかります
※ 保険適用の有無や初診・再診により金額は変動します

CT検査とMRI検査、どちらを受ければよいですか?

症状や目的によって異なります。頭部外傷直後・急性の頭痛にはCT検査が、脳梗塞の詳細確認・動脈瘤・脳腫瘍の精査にはMRI検査が適しています。どちらを受けるべきかは診察の上で医師が判断しますので、まずはご受診ください。

検査結果を他の病院に持っていけますか?

画像データが必要な場合は、受付にてお申し出ください。CD-ROMでのお渡しが可能です。

診療放射線技師からのメッセージ

当院の診療放射線技師は、患者様に安心して検査を受けていただくことを最優先に考えています。検査について不安なこと、わからないことがあれば、遠慮なくお聞きください。丁寧にご説明いたします。

当院が準拠する医学的ガイドライン

当院では、以下の公的機関のガイドラインに基づいて、診療用放射線の安全管理を実施しています。

  • 厚生労働省:「診療用放射線の安全利用のための研修」
  • 日本放射線学会:診断参考レベル(DRL)2020版
  • 日本医学放射線学会:医療被ばくガイドライン
  • 国際放射線防護委員会(ICRP):被ばく線量基準

まとめ|当院でCT検査を受ける前に知っておきたいこと

CT検査は短時間(約5分)で高精度な診断が可能
放射線被ばくは日常の自然放射線と同程度
頭部CTは当日中に結果説明が受けられる
小児専用の低線量設定あり
ペースメーカー使用中でも、部位により検査可能
造影剤は使用しないため、アレルギーの心配なし

あわせて読みたい〜CT認定技師のコラム

【第1回】放射線はこわい?―正しく知って安心するための基礎知識―

【第2回】被ばくについて知っておきたいこと

【第3回】CT検査とは

【第4回】CT検査の注意点

【第5回】小さなお子様のCTについて

【第6回】頭部CTの実態

監修:ねりま脳神経外科 X線CT認定技師
参考文献:厚生労働省、日本医学放射線学会、日本小児放射線学会、国際放射線防護委員会(ICRP)

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    受付は13:00まで
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    休診日:日・祝・第3水曜午後(院内研修のため)
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    休診日:日・祝・第3水曜午後(院内研修のため)

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