採血検査の流れと事前の注意事項
当院では、めまい・頭痛・しびれなどの症状の原因を調べるためや、脳卒中のリスク評価、服用されているお薬の影響を確認するために採血検査を行っています。
採血検査は数分で終わる比較的簡単な検査ですが、体の状態を知るための大切な情報を多く得ることができます。
今回は、採血検査の流れと、検査前後の注意事項についてわかりやすくご説明します。
採血検査の流れ
1. 医師による診察
まず医師が問診と診察を行い、症状や体調を確認します。そのうえで、必要な検査項目を決定します。
採血では、以下のような項目を調べることができます。
- 貧血の有無
- 炎症や感染の有無
- 肝臓や腎臓の機能
- 血糖値
- コレステロールや中性脂肪
- 血液の固まりやすさ
- お薬の影響や副作用
脳神経外科では特に、脳梗塞や脳出血のリスクにつながる糖尿病・脂質異常症・高血圧などを評価するために、採血を行うことが多くあります。
2. 採血の実施
診察後、看護師または臨床検査技師が腕の静脈から血液を採取します。
採血は多くの場合、肘の内側の静脈から行います。腕に駆血帯(ゴムのバンド)を巻いて血管を見やすくし、消毒をしたうえで細い針で血液を採取します。
採血そのものは、数十秒〜数分程度で終了します。
採血後は、出血を防ぐために数分間しっかり押さえて止血します。
3. 検査機関へ送付
採取した血液は、当院から外部の専門検査機関へ送られます。
専門の検査機関では、専用の機器を用いて血液成分を詳しく分析します。
多くの検査項目を正確に測定するため、こうした専門施設で検査を行っています。
4. 結果説明(約1週間後)
検査結果が出るまでには、約1週間程度かかります。
結果がそろいましたら再度受診していただき、医師が結果を確認しながら丁寧にご説明いたします。必要に応じて、生活習慣の見直しや治療についてもご案内します。
所要時間の目安
採血そのものは数分程度で終わる検査です。ただし、診察や待ち時間を含めると、全体では30分〜1時間程度を目安にお考えください。
よくあるご質問
費用はどのくらいかかりますか?
目安として、3割負担の場合は約3,000円前後です。
ただし、検査項目の数や保険適用の内容によって費用は変動します。
詳しくは受付までお気軽にお尋ねください。
検査結果はいつわかりますか?
当院では採血検査を外部の専門検査機関に依頼しているため、結果が出るまで約1週間程度かかります。
基本的には1週間後以降に再受診していただき、医師から検査結果をご説明いたします。
なぜ空腹での採血が必要なのですか?
食事をすると、食べ物が消化・吸収される過程で血液中の糖分や脂肪分が増加します。
そのため、食後に採血を行うと正確な数値が得られないことがあります。
特に影響を受けやすい検査項目は以下の通りです。
血糖値
食後は急激に上昇します。
中性脂肪(TG)
食事内容によっては数倍に上昇することもあります。
コレステロール(総コレステロール・LDL・HDL)
食後は軽度上昇する傾向があります。
肝機能(AST・ALT・γ-GTPなど)
脂っこい食事や飲酒の影響で数値が変動することがあります。
このため、正確な検査結果を得るために空腹時採血をお願いする場合があります。
検査前の絶食時間はどのくらい必要ですか?
空腹時採血の場合、10時間以上の絶食が望ましいとされています。
水分摂取については水のみが原則ですが、検査内容によっては無糖のお茶やブラックコーヒーが許可される場合もあります。詳しくは当院の指示に従ってください。
たとえば、朝9時に採血予定の場合は、前日の夜11時以降は食事を控えてください。
検査前に飲んでもよいもの
- 水
- 無糖のお茶
- ブラックコーヒー(砂糖・ミルクなし)
検査前に避けるべきもの
- 食事全般
- 清涼飲料水
- 牛乳
- ジュース
- 砂糖入りコーヒーや紅茶
- アルコール
普段飲んでいる薬は、採血前に飲んでもよいですか?
お薬の中には、検査結果に影響を与えるものもあります。
一方で、高血圧や心臓病などのお薬を自己判断で中止することは危険な場合があります。
そのため、検査前の服薬については必ず医師にご相談ください。
検査内容によっては、特定のお薬を一時的に中止する場合もありますが、自己判断は禁物です。受診時やお電話でお気軽にお問い合わせください。
採血後の運動や入浴は大丈夫ですか?
基本的に日常生活に大きな制限はありません。
ただし、採血当日は次の点にご注意ください。
- 長時間の入浴は避ける
- 激しい運動は控える
- 飲酒は控えめにする
また、採血した腕はしばらく強く揉んだり、重いものを持ったりすることは控えてください。
まとめ
- 採血検査は数分で終わる検査です
- めまい・頭痛・しびれなどの原因を調べることができます
- 糖尿病や脂質異常症など、脳卒中のリスク評価が可能です
- 服用されているお薬の影響や副作用を確認できます
- 空腹時採血の場合は10時間以上の絶食をお願いしています
- 水・無糖のお茶・ブラックコーヒーは飲んでもよい場合があります
- 普段のお薬については、事前に医師へご相談ください
- 検査結果は約1週間後にご説明します
- MRI検査と合わせることで、より正確な評価につながります
採血検査によって体の状態を早めに把握できれば、生活習慣の改善や適切な治療につなげることができ、将来の脳卒中や心筋梗塞の予防にも役立ちます。
検査についてわからないことや不安なことがありましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。
臨床検査技師.S
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