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医療現場で輝くリーダーシップとは?〜スタッフ研修レポート〜

[2025.09.19]

現代の医療現場は大きく変わっています。高齢化の進展、医療技術の目覚ましい発達、患者さまのご要望の多様化、そして働き方改革の推進。このような変化の中で、スタッフ一人ひとりが自分らしさを発揮できる職場づくりが求められています。

そこで当院では、2025年9月7日にスタッフ5名がリーダーシップ研修に参加しました。そこで学んだ貴重な気づきをお伝えします。

 

リーダーシップの新しい定義

研修で最初に学んだのは「リーダーシップとは影響力である」ということでした。

これまで私たちは、リーダーシップを管理職や責任者だけのものと考えがちでした。しかし実際は、役職に関係なく誰でも発揮できるものだったのです。

例えば医療現場では:

  • ベテラン看護師が新人スタッフに良い手本を示すとき
  • 放射線技師が他の職種と連携して患者さまの安全を守るとき
  • 事務スタッフが明るい挨拶で院内の雰囲気を良くするとき

これらすべてがリーダーシップの発揮なのです。

リーダーの最重要任務は「状態管理」

研修で印象に残った言葉があります。「リーダーが元気だと、組織全体が元気になる」。

医療現場では困難な状況に直面することもあります。そんなとき、リーダー的存在の人が前向きな姿勢を保つことで、チーム全体のエネルギーが高まります。

これは無理に明るく振る舞うということではありません。チームの支えとなる覚悟を持つということです。

 

実践的な学び

「アドバイス」から「フィードバック」への転換

従来は相談を受けたとき、すぐに答えを提供していました。しかし研修では「フィードバック」の大切さを学びました。

従来のアドバイス例: 「もっと笑顔で患者さまに対応した方が良いですよ」

フィードバック例: 「先ほどの患者さまとのやり取りで、どんな印象を持たれたと思いますか?」

相手に考えさせることで、より深い気づきと成長を促すことができます。

感謝の捉え方

「『ありがとう』の反対語は『当たり前』」

この言葉は目からウロコでした。同僚の頑張り、患者さまのご協力、ご家族さまのご理解。当たり前だと思っていたことに感謝を見つけ、それを言葉で伝える。この小さな変化が職場の雰囲気を大きく変える力があります。

 

フォロワーシップ〜すべてのスタッフが輝く方法〜

リーダー以外のメンバーも組織に大きく貢献できる「フォロワーシップ」という考え方も学びました。

1. 主体的貢献者になる 「指示を待つ」から「自分から気づき、動く」へ。医療現場では一人ひとりが専門家です。その専門性を活かして積極的に課題解決に取り組みましょう。

2. 上司をサポートする 上司の苦手分野を補い、上司が力を発揮しやすい環境を作ること。これはチーム全体のパフォーマンス向上につながります。

3. ポジティブな存在であり続ける 笑顔、挨拶、明るい声かけ。これらは患者さまやご家族さまに安心感をお届けする重要な要素です。

 

貢献が先、成果は後

研修で学んだ大切な考え方があります。「貢献が先、収入は後」。

医療は患者さまへの価値提供が最優先の仕事です。その価値提供の質と量が、結果として組織の発展や個人の成長につながります。

成功のサイクル
組織への貢献 → 良い成果 → 適切な評価 → やりがいの向上

停滞のサイクル
自分本位の行動 → 期待以下の結果 → 低い評価 → 不満の増大

どちらに向かうかは、私たち一人ひとりの意識と行動次第です。

 

まとめ

医療は人と人とのつながりで成り立つ仕事です。技術や知識も大切ですが、それを支えるのは良好な人間関係と強い組織力です。

今回学んだことを日々実践し、患者さまに信頼していただけるクリニック、スタッフが誇りを持って働ける職場を目指してまいります。

変化は一日では起こりませんが、一人ひとりの小さな意識の変化が、やがて大きな変革につながると信じています。

放射線技師長.T

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