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【第4回】MRIの歴史とテスラとは?当院の1.5T AI搭載装置と3Tとの違いを解説

[2025.07.18]

🏥 安心して検査を受けていただくために

「当院のMRIはどんな装置なの?」
「1.5TのMRIでもきちんと診断できるの?」

患者さまからよくいただくご質問です。今回は、当院で導入しているMRI装置の特徴や、患者さまに安心して検査を受けていただくための工夫について詳しくご紹介いたします。MRI装置の歴史やテスラについても、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

📚 MRIの歴史を知ろう

当院のMRI装置をご紹介する前に、MRIの歴史について簡単にお話しします。

1930年代後半〜1940年代:最初の発見

物理学者のイシドール・ラービが「核磁気共鳴(NMR)」という現象を発見しました。原子に磁石と電波を当てると特別な反応を示すというものです。この発見で1944年にノーベル物理学賞を受賞しました。当時は化学や物理の研究にのみ使われていました。

1946年〜1950年代:水でも同じ現象を確認

フェリックス・ブロッホとエドワード・パーセルが、水や固体でも同じ現象が起こることを発見しました。1952年にノーベル物理学賞を受賞しています。人間の体のおよそ70%は水分なので、この発見が医療用途の基礎となりました。

1970年代:画像化技術の完成

1971年、ポール・ラウターバーが「磁場勾配」という技術を開発し、体の中を画像化できるようになりました。1977年にレイモンド・ダマディアンが人類初の全身MRI撮影に成功しました。撮影には5時間かかりましたが、体を切らずに内部が見えるという画期的な技術が実現しました。

1980年代以降:世界中に普及

MRI装置が商品として販売され、世界中の病院で導入が進みました。技術の進歩により画像が鮮明になり、撮影時間も5時間から数十分程度に短縮されました。

現在の日本:世界トップクラスの普及率

日本は人口100万人あたり57.39台のMRIを保有し、OECD加盟国中第1位です。多くの病院でMRI検査を受けることができ、脳梗塞やがんなどの早期発見に役立っています。

物理学の発見から約80年かけて、MRIは現代医療に欠かせない技術となりました。

 

テスラ[T]について知ろう

「テスラ」という単位をご存知でしょうか?これは磁場の強さを示す単位で、MRIでも使用されています。この単位は、発明家ニコラ・テスラにちなんで名付けられました。

身近なものの磁場強度

アイテム 磁場強度
地球の磁場 0.00005T
冷蔵庫のマグネット 0.01~0.05T
磁気ネックレス 0.01~0.2T
MRI装置 0.2~3T
研究用超高磁場MRI
7T以上
当院のMRI 1.5T

当院の1.5TのMRI装置は、地球の磁場の約30,000倍の強さになります。 この強い磁場により、体の内部を詳細に観察することができるのです。

ただし、磁場は強ければ強いほど良いというわけではありません。患者さまの安全性と画質のバランスを考慮することが大切です。そこで気になるのが「1.5Tと3Tの違い」ではないでしょうか。

🔍 1.5Tと3Tの違いについて

「3TのMRIの方が良いのでは?」というご質問をよくいただきます。 テスラの違いによる影響について、わかりやすくご説明します。

①画質について

SNR(Signal to Noise Ratio)という指標で画質が評価されます。

  • SNR = 信号対雑音比
  • 高いSNR = より鮮明な画像

一般的に3TのMRIの方がSNRは高く、きれいな画像となります。

②体温上昇について

SAR(Specific Absorption Rate)という指標があります。

  • SAR = 比吸収率
  • 高いSAR = 体温上昇のリスクが高い

3TのMRIは電波が強いためSARが高くなりやすく、そのため発熱を防ぐために撮影時間や方法などの撮影条件に制限がかかることがあります。特に、3Tでは1.5Tの約4倍の熱が発生することが知られています。

一方、1.5Tでは基本的にSARは3Tよりも低く、撮影条件に余裕があるため制限がかかることも少なく、比較的安全に検査を行うことができます

SARによる実際のリスク

  • 軽度の温かさ: 多くの場合、軽い温感程度
  • 汗の発生: 汗で発熱するということもあります
  • 局所的な熱感: 腹部や腰椎などで感じやすい

🤖 当院のMRI装置の特徴

当院ではCanon Vantage Gracianという1.5TのMRI装置を導入しています。 患者さまにとって快適かつ高精度な検査を実現するために、様々な工夫が施された機種です。

①最新AI技術の導入

当院のMRIでは、最新のAI技術により適切な画像処理を行っています。 その結果、1.5Tでありながら3Tに匹敵する画像品質を短時間で撮影することができます。

比較項目 従来1.5T 当院AI搭載1.5T 従来3T
画質 標準 3T並み 高画質
安全性 高い 高い やや注意が必要
高画質撮影に必要な時間 20分 10~15分 10~15分

 

(左:従来1.5T    中央:当院MRI   右:3T)

参考: キャノンメディカル公式ページ

②静音技術「Pianissimo」

従来のMRIは検査中の音が大きく、患者さまにご不安をおかけすることがありました。 当院のMRIでは静音技術により検査中の音が大幅に軽減されています。

音が静かになることで、不安や緊張が和らぎ、落ち着いて検査を受けていただけます

 

🏥 当院でのMRI検査について

①検査の流れ

患者さまがスムーズに、そして安心して検査を受けられるよう様々な取り組みを行っています。

  • タブレットを用いた同意書記入
  • 非磁性体の鍵がついたロッカーの完備
  • 金属類も安心してお預けいただけます

詳しい検査の流れは当院ホームページの「MRI検査」をご覧ください。

②検査時間

頭部MRI: 約10~15分

AI技術により、従来よりも短時間で高品質な検査が可能です。

③安心のための工夫

当院では皆様が安心して検査を受けられるよう、様々な配慮を行っています。

  • 狭所恐怖症の方への特別な配慮
  • 検査中の不安軽減対策
  • スタッフによる丁寧なご説明

詳しくは「MRI検査が苦手な方へ」をご覧ください。

④頭部以外の検査も対応

当院は脳神経外科を専門としていますが、頭部に限らず以下の部位のMRI撮影も可能です。

対応部位:

  • 頚椎・腰椎
  • 肩関節・膝関節
  • 腹部

これら頭部以外の検査については、専門の読影機関と提携し、放射線科医による読影を行っております。 近隣の医療機関さまからの検査も随時受け付けておりますので、安心してご依頼・ご相談ください。

💝 患者さまへのお約束

当院では、MRI検査に対して「狭い」「うるさい」といったご不安をお持ちの方にも安心していただけるよう、様々な対策を講じています。

私たちができること

  • 最新技術による高品質な検査
  • 静音技術による快適な環境
  • 短時間での検査完了
  • スタッフによる丁寧なサポート

初めての方も安心

  • 検査前の詳しいご説明
  • 検査中の声かけとサポート
  • 個別のご事情への配慮

皆様の不安をなるべく軽減し、安心して受けていただけるよう、スタッフが丁寧にご案内いたします。

 

📝 まとめ

当院のMRI装置は、最新のAI技術と静音技術により、患者さまに安心で快適な検査を提供しています。

  • 1.5T + AI技術 = 3T並みの高画質
  • 静音技術 = 快適な検査環境
  • 短時間検査 = 患者さまの負担軽減
  • 丁寧なサポート = 安心の検査体験

当院は「安心」を理念として、皆様の健康をお守りします。

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