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【第2回】被ばくについて知っておきたいこと

[2025.11.22]

今回は「被ばく」について解説します。

放射線検査を受ける際、多くの方が「体への影響は大丈夫?」と不安に感じるのではないでしょうか。このコラムでは、そうした疑問にお答えします。

被ばくとは

被ばくとは「人体が放射線にさらされること」を指します。

ちなみに、「被曝」と「被ばく」の表記がありますがこれらに違いはありません。

曝」という字が常用漢字ではないため、一般的に「被ばく」と表記されることが多いです。

被ばくには大きく分けて外部被ばくと内部被ばくの2種類があります。

外部被ばく

体の外から放射線を受けること
医療での例:CT検査、レントゲン検査など
日常生活での例:自然放射線、宇宙線など

内部被ばく

放射性物質が体の中に取り込まれることで、体内から放射線を受けること
医療での例:核医学検査(PET-CT検査、骨シンチグラフィなど)
日常生活での例:空気中や食べ物にごく微量に含まれる放射性物質

放射線の単位

放射線にはいくつかの単位がありますが、このコラムで覚えていただきたいのは
「シーベルト(Sv)」だけです。

シーベルトは「人体が受ける放射線の影響の大きさ」を表す単位です。
検査で使う量は非常に少ないため、通常は1000分の1の単位
「ミリシーベルト(mSv)」を使います。

【参考】その他の単位
・ベクレル(Bq):放射能の強さ
・グレイ(Gy):物質が吸収した放射線のエネルギー量
※専門的な話なので、詳しく知りたい方向けの情報です

 

放射線を浴びるとどのようなことが起こるのか

ではそもそも放射線を浴びるとなぜ危険なのでしょうか。

順を追って解説していきたいと思います。

放射線は高いエネルギーを持つ粒子や波のことです。

これが体に当たると、細胞の中にある遺伝子(DNA)を傷つけることがあります。

イメージとしては:
ボールが窓ガラスに当たる → ガラスが割れる
放射線が細胞に当たる → 細胞の遺伝子が傷つく

この現象を専門的には「電離(でんり)」といいます。

傷ついた細胞はどうなる?

ガラスと違って、人の体には優れた修復機能があります。

  1. ほとんどの場合 → 自然に修復される
  2. 修復できない場合 → 細胞が死滅する
  3. 修復ミスが起きた場合 → がん化する可能性がある

ただし、検査で使うような少量の放射線であれば、体の修復機能で十分に対応できます。また、一度に大量の放射線を浴びた場合と違い、少量を短時間浴びる程度では問題が起きることはほとんどありません。

放射線による影響の2つのタイプ

【確定的影響】一定量を超えると必ず起こる

例:脱毛、白内障、一時不妊
→ 100mSv以上を一度に浴びた場合

【確率的影響】量が増えるほど確率が上がる

例:がん、白血病
→ ただし100mSv以下では、がん発生率の増加は確認されていません

■重要なポイント
100mSvを一度に浴びた場合のがんリスクは、
喫煙や生活習慣の乱れによるリスクより低いとされています。

当院で行う放射線検査の被ばく量の比較を示します。

先程も示した通り、放射線による様々な身体的影響は短時間で大量に浴びた場合に現れます。

当院で行う放射線検査では、影響が出始めるとされている100mSvを大きく下回った量の放射線を使用しています。

実際の検査では、放射線の量はしっかり管理されておりますので安心してお受けください。

 

よくある質問

Q1. 被ばくとは何ですか?

A. 被ばくとは「人体が放射線にさらされること」を指します。被ばくには体の外から放射線を受ける「外部被ばく」と、放射性物質が体内に入って内側から放射線を受ける「内部被ばく」の2種類があります。

Q2. 放射線の単位にはどのようなものがありますか?

A. 主に以下の3つが使用されます。

ベクレル(Bq):放射能そのものの強さ
グレイ(Gy):放射線によって受けた影響の大きさ
シーベルト(Sv):放射線の種類や人体の感受性を加味した値

このコラムでは、人体への影響を表す「シーベルト(Sv)」または「ミリシーベルト(mSv)」を主に使用しています。

Q3. 放射線を浴びるとなぜ危険なのですか?

A. 放射線が体に当たると「電離」という現象が起こり、細胞の遺伝子(DNA)が傷つくことがあります。ただし、人体には優れた修復機能があり、検査で使うような少量の放射線であれば、体が自然に修復します。

Q4. 検査で浴びる放射線は問題ないのですか?

A. 問題ありません。放射線による身体的影響は、短時間で大量(100mSv以上)を一度に浴びた場合に現れます。当院で行う検査は全てこの基準を大きく下回っていますので、安心してお受けください。

Q5. 妊娠していても放射線検査はできますか?

A. 医学的には、胎児への被ばくが100mSv以下(骨盤部では50mSv以下)であれば影響はないとされており、当院の検査は全てこの基準を大きく下回っています。
しかし、当院では患者様の不安を少しでも残さないため、妊娠されている方または妊娠の可能性がある方のCT検査・レントゲン検査はお断りさせていただいております。
必ず検査前にスタッフへお知らせください。

Q6. 妊娠に気づかず検査を受けてしまい、検査後に妊娠が発覚したら?

A. 当院で行う検査で、胎児への影響があるほどの量の放射線を使用する検査はありませんので、過度な心配は不要です。ただし、産婦人科の先生には放射線検査を受けたことを必ずお伝えください。

Q7. 検査後すぐに妊娠しても問題ありませんか?

A. 問題ありません。放射線は体に残るものではありませんので、検査後に妊娠されても影響はありません。

Q8. 子供でも放射線検査は受けられますか?

A. はい、受けられます。ただし、小児は成人に比べて放射線の影響を受けやすいため、当院では以下のような対策を行っています。

小児専用の低線量撮影プログラム
撮影部位以外のプロテクター(防護具)での防護
必要最小限の撮影範囲

これらの対策により、被ばく量を可能な限り抑えていますので、ご安心してお受けください。

Q9. 検査について不安があるのですが…

A. 放射線検査について、ご不安やご質問があれば、遠慮なくスタッフにお声がけください。私たちは患者様に安心して検査を受けていただけるよう、丁寧な説明と安全な管理を心がけています。

最後に

私たちは患者様に安心して検査を受けられるよう、丁寧な説明と安全な管理を心がけています。検査についてご不安な点があれば遠慮なくお声がけください。

放射線技師.Y

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