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頭部外傷(頭部打撲・頭のキズ・脳震盪)

頭をぶつけてしまった時、「病院に行くべきか」「様子を見ていて大丈夫か」と不安になることがあると思います。

当院では、頭部外傷に関する適切な診断と治療を行っています。このページでは、頭部外傷の基礎知識と、受診の目安についてご説明します。

頭部外傷とは

何らかの外力が加わって頭部の軟部組織(皮膚、皮膚組織)、頭蓋骨、脳内に損傷がおこることを頭部外傷と言います。

軽いたんこぶで済むものから、頭蓋内に命に係わる出血を来すものまで、加わった外力の程度 により病態や予後は大きく変わります。

「軽い打撲」と思い込んでいても、頭部外傷直後は見た目には異常がないように見える場合があります。

しかし実際には脳損傷を負っていたり、時間が経ってから重大な脳損傷を来すことがあるため注意が必要です。

特に、自分の症状をうまく言葉で表現できない小さなお子様や、認知症を患っているご高齢の方の場合は、ご家族や付き添いの方の注意深い観察が重要になります。

すぐに受診が必要な症状

以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。特に症状が強い場合は救急車の利用も検討してください。

 

  • 意識がない、または呼びかけに反応しない
  • けいれんが起きている
  • 激しい頭痛が続く、何度も嘔吐を繰り返す
  • 手足が動かしにくい、しびれる
  • 耳や鼻から血液や透明な液体が出ている

また、意識を失った時間があった(数秒でも)、受け答えがおかしい、普段と様子が違う、頭痛が徐々に強くなってくる、大きなたんこぶができているといった症状も注意が必要です。

乳幼児で母乳やミルクの飲みが悪い場合も受診の目安になります。

夜間であっても、これらの症状が現れた場合は遠慮なく医療機関に相談してください。

受診の目安となる受傷状況

症状がなくても、受傷した状況によっては受診をおすすめする場合があります。

交通事故や高所からの転落(2歳未満の場合は90cm以上2歳以上の場合は150cm以上)といった強い外力が加わった場合は注意が必要です。

公園遊具での事故やスポーツ中の衝突、特に遠心力がかかった状態でぶつけた場合も同様です。

また、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方、高齢の方、小さなお子様、頭部外傷の既往がある方は、軽い打撲でも注意が必要です。

頭部外傷の種類

当院では、さまざまな頭部外傷に対応しています。主なものとして、頭部打撲、頭のキズ(頭部裂傷)、脳震盪があります。

頭部打撲は、転倒や衝突などで頭を打った状態です。

外見上は問題なく見えても、頭蓋内で出血している場合があります。多くの場合、受傷後数時間以内に症状が現れますが、特に抗凝固薬を服用している方や小児・高齢の方では、24時間程度は症状の変化に注意してください。

抗凝固薬を服用している方は、初回のCT検査で異常がなくても、12〜24時間の観察が推奨される場合があります。(詳しくはこちら)

頭のキズ(頭部裂傷)は、頭部の皮膚が切れて出血している状態です。

頭部は血流が豊富なため、小さな傷でも出血量が多くなることがあります。出血が止まらない、傷が深い場合は受診してください。(詳しくはこちら)

脳震盪(のうしんとう)は、脳が強く揺さぶられることで起こる一時的な脳機能の障害です。スポーツ中に多く見られます。

脳震盪が疑われる場合は、その日のスポーツ活動は中止してください。症状が完全に消えるまで運動を再開せず、その後は段階的に復帰することが重要です。脳震盪を繰り返すと、長期的な脳へのダメージにつながる可能性があるため注意が必要です。(詳しくはこちら)

それぞれの詳細については、各ページをご覧ください。

頭部外傷後の観察ポイント

頭をぶつけた後は、まず受傷状況を確認することが大切です。

どのように頭をぶつけたかどれくらいの高さから落ちたかどれくらいの強さでぶつけたかを把握しておいてください。

次に意識状態の確認が重要です。

大人や年長のお子様の場合は、

  • 受け答えが正常か
  • 自分の名前や今日の日付が言えるか
  • 受傷前後の記憶があるか

を確認します。

小さなお子様の場合は、

  • すぐに泣いたか
  • アイコンタクトができるか
  • 表情やしぐさが普段通りか
  • 母乳やミルクの飲みはいつも通りか

といった点を観察してください。

その他、けいれんはなかったか、吐き気や嘔吐はないか、頭痛はないか、視界がぼやける・二重に見えることはないか、手足のしびれや動かしにくさはないかを確認します。

危険な症状が一つでもあれば救急受診を、そうでなければ自宅で観察を続け、症状が悪化した場合は再度受診してください。

 

当院での診察・検査

受診された際は、まず受傷状況、症状、既往歴などを詳しくお伺いします。

その後、神経学的診察を行い、意識状態、瞳孔の大きさ、手足の動き、感覚などを確認します。

必要に応じて画像検査を行います。頭部CT検査では、頭蓋骨骨折や頭蓋内出血の有無を短時間で確認できます。

軽症頭部外傷のすべてにCT検査が必要なわけではなく、国際的なガイドラインに基づいて必要な検査を行います。

頭部外傷を予防するために

日常生活では、階段や浴室に滑り止めマットを設置する、床に物を置かずつまずきを防ぐ、夜間は照明をつけるといった工夫が有効です。

お子様の場合は、ベビーベッドの柵を上げる、階段にゲートを設置する、遊具で遊ぶ際は保護者が見守るといった対策が大切です。

スポーツ時は、適切なヘッドギアやヘルメットを着用し、ルールを守って危険なプレーを避けることが重要です。

 

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文責:井上剛(日本脳神経外科学会 日本脳神経外科学会専門医)

 

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