脳卒中(脳梗塞/脳出血/くも膜下出血)
脳卒中とは
『脳卒中治療ガイドライン2021』によれば、脳卒中(脳血管障害)とは、詰まったり破れたりすることで脳の一部が障害され、頭痛・めまい・嘔気・痺れ・麻痺などの症状がでる病気の総称です[jsts.gr.jp]。 脳卒中は原因によって大きく二種類に分けられます。 脳の血管が詰まったり破れたりする原因は長年の生活習慣によるものから生まれつきの状態など様々です。 脳卒中の語源は「卒然として中(あた)る」と言われていて、突然わるい風にあたって体が動かなくなり、倒れるような状態を指していました。 脳卒中はいずれのタイプも一刻も早い治療が必要な重い病気です。 誰にでも(特に高齢者には)起こる可能性がある病気ですが、生活習慣病をコントロールすることで脳卒中を予防したり、脳卒中が起きてもすぐに専門的な治療を受けることで症状を軽くすませたり、リハビリで後遺症を改善したり、薬や手術で再発を防いだりすることができます。 |
脳梗塞
脳梗塞は脳卒中のおおよそ半分を占めます。
脳梗塞とは脳を栄養する血管(動脈)が詰まってしまうことで脳の細胞が死んでしまう状態(壊死)です。
血流が悪いまま数時間程度がたつと、脳細胞は死んでしまい、生き返ることはありません。
しかし数時間以内に血流を再開することができれば、脳細胞の働きが元に戻り、脳梗塞の症状も軽くなったり、消えてしまったりすることがあります。故に早期診断が重要なのです。
詳しくは脳梗塞のページをご覧ください。
脳出血
くも膜下出血
くも膜下出血は、脳を覆う「くも膜」と「軟膜」の間に血液が流れ出る状態で、脳卒中の中でも特に重篤なタイプに分類されます。
原因の多くは、脳の動脈にできた「動脈瘤(こぶ)」が破裂することで、突然発症します。
「今までに感じたことのない激しい頭痛」や「突然の意識障害」といった症状で始まり、命に関わることもあるため、迅速な診断と治療が必要です。
治療には、開頭クリッピング術や血管内治療(コイル塞栓術・ステント留置術)などがあり、再出血や合併症を防ぐことが重要です。
詳しくは、くも膜下出血のページをご覧ください。
文責:井上剛(日本脳卒中学会 日本脳神経外科学会専門医)
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