脳ドックという選択|家族歴・生活習慣病が気になる方へ
脳疾患リスクが気になる方へ:
脳ドックという選択
〜家族歴・生活習慣病・将来への備え〜
脳血管疾患・認知症は、日本の主要な要介護要因です
厚生労働省『国民生活基礎調査』では、要介護になる主な原因として、認知症・脳血管疾患・骨折や転倒が上位を占めています:
- 1位:認知症(おおよそ18%前後)
- 2位:脳血管疾患(おおよそ15%前後)
- 3位:骨折・転倒(おおよそ14%前後)
また、脳血管疾患は日本人の死因の上位を占めており、重篤な後遺症を残すことも多いため、早期発見・早期対応が重要とされています。
脳疾患のリスク要因
以下のような方は、脳疾患のリスクが高まることが知られています:
- ご家族に脳卒中・くも膜下出血の既往がある
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症の指摘を受けている
- 喫煙習慣がある
- 運動不足・肥満傾向がある
- 過度な飲酒習慣がある
- ストレスが多い生活を送っている
当院で脳ドックを受診される方の多くが、これらのリスク要因を持つ方です。
リスク要因と予防の重要性
【遺伝的要因:家族歴】
ご家族に脳卒中やくも膜下出血の方がいる場合、ご自身のリスクも高まる可能性があります。
・脳梗塞: 複数の研究で、家族歴があるとリスクが数倍に高まることが報告されています(おおよそ2〜4倍程度)
・くも膜下出血: 家族歴がある方はリスクが大きく高まります(研究により5〜10倍程度)
・脳出血: 家族歴がある方はリスクが高まります(おおよそ2倍程度)
当院の受診者の約7割が家族歴を持つ方です。
※リスク要因があることは「必ず発症する」という意味ではありません。適切な管理と早期発見により、リスクに備えることが可能です。
【生活習慣病:高血圧・糖尿病・脂質異常症】
これらは脳血管疾患の最大のリスク要因です。
・高血圧: 大規模研究で、脳出血リスクが数倍に高まることが示されています
・糖尿病: 脳梗塞リスクが男性でおおよそ2倍、女性でおおよそ3〜4倍程度に高まります
・脂質異常症: 動脈硬化を促進
健康診断で指摘を受けている方は、脳の状態を一度確認することをおすすめします。
当院の受診者の約5割が生活習慣病の指摘を受けている方です。
【生活習慣:喫煙・飲酒・運動不足】
日々の習慣が、将来のリスクに直結します。
・喫煙: 多数の研究で、脳卒中リスクが2倍程度に高まることが示されています
・過度な飲酒: 出血性脳卒中のリスク増加
・運動不足: 動脈硬化の進行
生活習慣の改善は、リスク軽減に有効です。
ねりま脳神経外科の脳ドック
専門医3名による読影体制(トリプルチェック)
当院では、脳神経外科専門医1名と放射線科専門医2名の計3名が、独立して全ての画像を確認する体制を整えています。
MRI検査は、脳ドック認定指導士による指導体制のもと、経験を積んだ診療放射線技師が高精度な撮影を実施しています。
脳の治療経験を持つ医師と、画像読影に精通した医師が確認を行うことで、客観的な診断結果を提供します。
脳ドックで確認される主な所見
症状が出る前の段階で、以下のような所見が確認されることがあります。
■ 白質病変・慢性虚血性変化
(最も多い所見)
脳の血流に関連する変化。多くの方に見られる所見で、程度や広がりを確認し、生活習慣の見直しポイントをお伝えします。加齢や生活習慣病と関係し、将来の脳卒中・認知症リスクの指標にもなります。
■ 未破裂脳動脈瘤
くも膜下出血の原因となる血管の膨らみ。見つかった場合は、大きさや形状から経過観察か治療介入かを判断します。
■ 生まれつきの脳の構造
脳の形の個人差。多くは問題ありませんが、将来の変化を見る際の基準となります。
■ 無症状の脳梗塞
稀ですが、症状がなくても小さな脳梗塞が見つかることがあります。見つかった場合は、今後の対策を検討します。
脳ドック後の生活習慣改善サポート
当院では、脳ドック認定指導士が在籍しており、検査結果と事前問診に基づいた個別の生活習慣アドバイスを作成しています。
・ 注意すべきポイント
・ 運動・食事習慣の見直しポイント
・ 睡眠の質を高めるアドバイス
・ ストレス管理の方法
単に「異常の有無」を伝えるだけでなく、「将来の脳の健康のための改善提案」を行います。
リスク要因がある方こそ、今の生活を見直すきっかけとして脳ドックをご活用ください。
当院の脳ドック受診者について
当院で脳ドックを受診される方の主な理由:
- 現在の脳の状態を確認したい
- 将来の脳疾患リスクを知りたい
- 生活習慣の見直しポイントを知りたい
- 健康管理の一環として定期的にチェックしたい
【受診者の背景】
・約7割:ご家族に脳疾患の既往がある
・約5割:高血圧・糖尿病・脂質異常症の指摘を受けている
・一部:生活習慣の乱れを自覚している
・一部:特にリスクはないが、将来に備えたい
幅広い方が、それぞれの理由で受診されています。
症状がない時期に受診する意義
脳ドックは「今、異常があるか」を知るだけでなく、将来の変化に備えるためのものです。
【ベースライン(基準画像)の重要性】
異常のない時期の画像を残しておくことで、将来、もしわずかな変化が生じた際、それが正常範囲内の変化なのか、注意が必要な変化なのかを正確に判断できます。
早期発見・早期対応により、重症化を防げる可能性が高まります。
※ 頭痛、めまい、しびれなどの症状がある場合は、保険診療での検査が適応となります。
次のステップ
こんな方におすすめです
- ご家族に脳卒中・くも膜下出血の方がいる
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症の指摘を受けている
- 喫煙習慣がある
- 運動不足・肥満傾向がある
- 生活習慣の乱れを自覚している
- 健康管理の一環として脳の状態を確認したい
ご自身の脳の状態を知ることが、
将来への備えの第一歩です。
文責:日本脳ドック学会 脳ドック認定指導士 築地原 将司
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