寒暖差で起こる片頭痛の原因と対策
季節の変わり目に頭痛が起きやすいと感じている患者様は本当に多く、
「頭がズキズキする」
「朝の寒さで頭痛が始まった」
「気温差が激しい日は一日中つらい」
といったご相談が増えます。
特に最近は、朝晩の気温差が10℃近くになる日も多く、片頭痛をお持ちの方にとってはつらい時期です。
実は、寒暖差は片頭痛の大きな誘因であり、気圧変化と並んで注意すべき環境要因のひとつです。
このコラムでは、なぜ寒暖差で頭痛が起きるのか、そのメカニズムと日常でできる対策を、看護師の立場から分かりやすくご紹介します。
■寒暖差で片頭痛が起こる理由
【1】自律神経の乱れ
急な温度変化があると、身体は体温を保つために血管を縮めたり広げたりして調整しようとします。
この働きを担っているのが自律神経です。
気温差が大きい日は、この自律神経が過剰に働いてしまい、血管の収縮と拡張のバランスが崩れます。
すると、脳の血管が急に拡張したり、神経が刺激されたりして、片頭痛が起こりやすくなります。
【2】血管の急な拡張
特に、「寒い外から暖かい室内に入ったとき」や「温かい布団から急に冷えた場所に出たとき」、血管が急に広がります。
このときにズキズキとした拍動性の痛みが出やすくなります。
暖房が効いた室内と外気の差が大きい冬場には、頭痛が悪化しやすい理由がここにあります。
【3】気圧変化も重なりやすい
寒暖差が強い日は、気圧も変化していることが多く、低気圧の影響で血管が拡張し、さらに片頭痛が発生しやすい状態になります。
天候アプリなどで気圧を確認してみると、頭痛が出るタイミングと気圧の変動が重なっている方も少なくありません。
今日からできる片頭痛予防
【1】温度差から体を守る服装
外出時は、脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。
特に首元は温度変化の影響を受けやすく、血管も集中しているため、マフラーやネックウォーマーで保温することが効果的です。
【2】室内外の温度差を少なくする
エアコンの設定温度は、外気との差を大きくしないよう注意します。
急に温かい部屋に入ると血管が急激に広がって片頭痛が生じやすくなるため、室内に入ったらすぐに暖房の前に立つなどの行動は避けましょう。
【3】自律神経を整える生活習慣
- 朝はコップ1杯の白湯で身体を目覚めさせる
- 規則正しい睡眠
- ぬるめの入浴(38〜40℃)
- 軽いストレッチや深呼吸
これらは自律神経のバランスを整え、寒暖差に負けない身体づくりにつながります。
【4】頭痛の予兆に気づく
片頭痛の方は「なんとなく頭が重い」「生あくびがでる」などの予兆を感じることがあります。この段階で、
- 静かな場所で休む
- カフェインを少量(コーヒー半杯程度)摂る
- こめかみを冷やす
といった対処で悪化を防げることがあります。
頭痛がつらいと感じたら、早めに相談を
寒暖差による片頭痛は、温度管理や日常生活の工夫で予防できる場合もありますが、
症状が強い方は専門的な治療や予防薬が効果的なこともあります。
特に、生活やお仕事に支障が出てしまっている方、痛み止めを頻繁に使ってしまう方は、一度ご相談ください。
寒さによる冷えにともなって、片頭痛だけでなく緊張型頭痛が引き起こされることもあります。
頭痛がつらいと感じた際は、無理をせず早めに受診していただき、正しい診断のもとで適切な治療を進めていきましょう。
毎日の気温差に振り回されず、穏やかな日常を過ごせるよう、私たちスタッフもサポートしてまいります。
頭痛でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
最近ではインフルエンザも流行しており、体調を崩しやすい時期です。ビタミンをとり、暖かくして、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
参考文献
1)日本頭痛学会 編:慢性頭痛の診療ガイドライン 2021. 医学書院.
2)The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition (ICHD-3). Cephalalgia. 2018.
3)日本気象協会:気象と健康コラム「気温差・気圧変化と頭痛」.
4)厚生労働省:生活習慣と自律神経の関係について.
5)井手口直子 ほか:片頭痛における生活指導とトリガー管理. 頭痛学会誌.
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