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【第4回】CT検査の注意点

[2026.02.06]

CT検査は、X線を用いて体の内部を詳しく調べることができる、非常に有用な画像検査です。

短時間で多くの情報を得られるため、病気の早期発見や診断、治療方針の決定など、さまざまな医療の場面で重要な役割を果たしています。

一方で、CT検査を正確かつ安全に行うためには、検査前の準備や検査中に注意するポイントがいくつかあります。

本コラムでは、CT検査を受ける際に知っておいていただきたいポイントを、患者さま向けにわかりやすく解説します。

検査部位ごとの服装・外すものについて

CT検査では、検査を行う部位によって、外していただくものや着替えが必要となる場合があります。これは、金属や装飾品などがCT画像に写り込み、診断の妨げになるのを防ぐためです。

なお、金属類は画像に影響するため「撮影範囲にかかるもの」は外していただきますが、撮影範囲外の金属や装飾品は基本的に問題ないことが多いです。

撮影範囲は検査目的で変わるため、迷う場合はスタッフが確認しますのでお気軽にお声がけください。

頭部・顔面のCT検査

頭部や顔面のCT検査では、以下のような頭や顔の周囲にある金属類を外していただきます。

  • メガネ
  • マスク
  • 補聴器
  • 入れ歯
  • ヘアピン
  • カチューシャ

服装については、検査部位の金属を外していただければ、お着替えは必要ありません。

頚部(首)のCT検査

頚部(首)のCT検査では、検査範囲が頭部に近いため、頭部CT検査と同様に、メガネ、補聴器、入れ歯、ヘアピン、アクセサリーなど、頭部や首の周囲にある金属類を外していただきます。それに加え、ネックレスなども外していただきます。

また、衣服のファスナーやボタン、金具が首元にかかる場合には、検査着に着替えていただくことがあります。

胸部のCT検査

胸部CT検査では、「首〜腰の少し上」が撮影範囲となります。

そのため頚部CTと同様に首周りのアクセサリーは外していただきます。

それに加え、以下は画像に影響するため、外していただくか、場合によっては検査着に着替えていただく場合がございます。

  • 金属のボタンやファスナーのついた衣服
  • 装飾のついた衣服
  • 下着の金具

腹部・骨盤のCT検査

腹部や骨盤のCT検査では、以下が画像に影響します。

  • ズボンやスカートのチャック、ファスナー、金属製のボタン
  • ベルト、コルセット

これらの金属がついている場合には、検査着への着替えをお願いすることがあります。

体動について

CT検査は、準備を含めても比較的短時間で終了します。

実際の撮影時間は数秒から数十秒程度で、検査全体でも数分程度です。

しかし、その撮影中に体が動くと画像にブレが生じてしまいます。

正確な画像を一度で撮影することは、診断の精度を高めるだけでなく、不要な撮り直しを防ぐことにもつながります。検査中はお体を動かさないようご協力お願いします。

姿勢がつらい場合や痛みがある場合は、無理をせず、撮影前に放射線技師へお伝えください。患者さまの状態に合わせて、姿勢や検査方法を調整します。

息止めについて

胸部や腹部のCT検査では、呼吸による臓器の動きを抑えるため、息止めをお願いすることがあります。息止めの時間は数十秒程度です。

装置から呼吸のアナウンスと画面での案内が入ります。合図に合わせて息止めを行ってください。

ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)について

ペースメーカーや植込み型除細動器を使用されている場合でも、胸部以外のCT検査では、通常問題なく検査を行うことができます。

一方で、胸部CT検査では、X線が機器に直接照射されることで、ごくまれに機器へ影響が出る可能性があるとされています。

検査の安全性を確保するため、該当する医療機器を使用されている方は、事前にスタッフへお知らせください。状況に応じて適切に対応いたします。

小さなお子様のCT検査について

成長途中の小さなお子様は、大人より放射線の影響を受けやすいとされています。そのため、小児CTでは検査の必要性を十分に検討し、検査を行う場合には以下のような対策を行い、被ばく低減に努めています。

当院の主な対策

  • 年齢や体格に合わせた撮影条件の調整
  • 必要な部位のみを撮影し、撮影範囲を最小限に設定
  • 撮影部位以外の被ばくを抑えるための防護エプロンの使用

詳しくはこちら[被ばくが気になる方へ]

腹部CTの飲食制限(一般的な目安)

腹部CTは、造影なし/造影ありなどで準備が変わります。多くの施設では、腹部CTの前に2〜4時間程度の絶食を案内しています。

水や麦茶などの飲み物は少量であれば認められることもありますが、検査内容によって異なるため、必ず事前の説明書や指示に従ってください

絶食の目的は、胃や腸の内容物を減らして腹部臓器を見やすくすること、また状況により吐き気・嘔吐のリスクを減らし安全に検査を行うためです。

検査前の準備でよくあるご質問

水分制限はありますか?

基本的にCT検査では、水やお茶などの水分を全面的に制限することは多くありません。ただし、検査内容(腹部CT、造影CTなど)や施設の運用によって、「○時間前から飲食を控えてください」などの指示が出ることがあります。事前に渡される説明書や当日のスタッフの案内を最優先にしてください。

被ばく(放射線)が心配です

CT検査はX線を使用しますが、医療機関では診断に必要な画質を保ちながら、被ばくをできるだけ抑える条件で撮影するよう工夫しています。必要以上に心配しすぎず、気になることがあれば遠慮なく医師や放射線技師にご相談ください。

詳しくはこちら[被ばくが気になる方へ]

短期間に何回もCT検査を受ける場合は?

別の医療機関も含め、短期間に何回もCT検査が続く予定がある方は、念のため事前に医師や放射線技師へお知らせください。検査の必要性や撮影範囲の重なりなどを踏まえ、状況に応じて配慮します。

おわりに

CT検査は、体の内部を詳しく調べることができる有用な検査であり、診断や治療方針の決定において重要な役割を果たしています。

一方で、正確で安全な検査を行うためには、検査前の準備や検査中の注意点を理解し、適切に対応していただくことが大切です。

衣服や装飾品の着脱、体を動かさないこと、息止めへの協力などは、いずれも画像の質を保ち、不要な撮り直しを防ぐために必要なものです。

当院では、丁寧な説明と温かい対応で患者さまの不安に寄り添い、安心して検査を受けていただけるよう努めています。検査に関して不安や疑問がありましたら、どうぞ遠慮なく医師や放射線技師にご相談ください。

放射線技師.Y

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